文学少女と変態紳士

いつも図書館でひとりぼっちの少女。本が好きで創作が好きな女の子は誰もいない静かなこの図書館で一人勉強や作業をしていた。誰にも邪魔されないように、家族にも見られないようにこっそりと自分の世界に入っていたのだ。そこに突如現れた紳士を名乗る男。彼は未来から来た彼女のクラスメイトであった。



彼女の目の前に体の大きな小太りの男性が立っていた。彼女に声を掛けると冗談のような話で気を引こうとしている。はじめは怪しいし無視をしていたが、名前も自分しか知らないことも次々と言い当てていく、占い師?!興味をひかれた彼女は話だけでも聞くことにした。



未来から来た彼は将来の様々なことを知っているようだった。詳細は未来への影響を考えて教えられないという。でも彼女の現状、趣味、悩み、創作の行き詰まりなどほとんど正確に理解していた。半分信じることにした彼女だったが、まだどこの誰かも分からない状態で全てを鵜呑みにすることはできなかった。



しかし誰かはすぐにわかった。同じクラスの男子である。あまり話したことはないが、言われてみれば似ている(髪の毛以外)。声も話し方も聞き覚えがある。さらに二人は将来は付き合うことになると衝撃の事実を教えてくれた。彼女はどう思ったのだろうか。



実は趣味も考え方も同じで、しばらく後にそのことに気付くがもっと早くそのことがわかっていなたのなら思い出もたくさん残せただろうとずっと後悔していたらしい。学生時代の若いうちに交流を持って語り合えたなら情熱もその時のリアルタイムで進行する話題も素晴らしいものになっていたに違いないと思ったという。



気付けば彼女は自分の中の世界観を隠すことなく長時間話していた。自然な会話、居心地のいい空間、あっという間に過ぎる時間。彼の見た目なんて全然気にならなくなっていた。むしろ好意さえ持つようになっていた。



彼は若いうちにもっと多くの経験を積む方がいいと言ってくれた。大人になると後悔の方が多くなると今までとは違うシリアスで暗いトーンで話した。すぐ元に戻ると興味のあることは協力すると言ってくれた。その言葉に思いついたのは彼女の現状の悩みである男性経験の不足である。



エッチなことへの関心は日に日に増していくが友達にも言えないお年頃である。ちょっとだけ話を聞きたいと思っていたら、彼は若い時にはできなかったことを後悔していると過去に来た一つの目的は思い出作りだと話し始めた。ちょっと強引に彼女との実践指導を提案して来る。図書館には誰も来ないここでヤッてしまおうと押してきた。



強く断れないでいると仕方なく始めることになったのだった。



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本杉口リ子(ほんすぎぐち りこ)

本が好きな少女。友達は少ない。教室の隅で本を読んだり絵を描いたり、放課後はもっぱら図書館で創作活動に励んでいる。将来の夢はピンク髪の猫耳魔法少女もしくは漫画家。異性に興味を示すお年頃。形や色、匂いに興味はあるが実物を拝む機会はまだない。視力は良くない。普段から眼鏡をかけている。下着は花柄。猫が好き。乳首の色はピンク。なおあまり大きくはない。本人曰くまだまだ成長中で将来に期待して欲しいとのこと。

上ノ家小杉(かみのけ こすぎ)

小太りの自称紳士を名乗るハゲたおじさん。着ている服はそこそこ高そうなもの。オマーン国債とアルゼンチン国債の売買をする金融トレーダーで伝説を残した男。有り余る財力でタイムマシーンを開発したけっこう偉くて凄い人。若い時から薄かった。



(ネタバレ的解説)



彼女へ話した内容は半分ウソ。クラスメイトなのは本当だが付き合ってはいなかった。ほとんど喋ったことがないのは本当で実はずっと片思いだった。彼女の事を徹底的に調べ上げ、興味を持つことや思考を分析した。行動を予測し騙す形で彼女を手に入れたいと思っていた。結果的に彼はワンチャンで生中出しの種付けに成功した。